保津川くだり事故を受けての当社の安全対策のご説明
重要なお知らせ
昨日、京都府亀岡市の保津川遊船企業組合様の痛ましい事故が起きたことを受け、当社の安全対策について改めてご説明致します。先ず持ってお亡くなりになられた船頭さんのご冥福をお祈りすると共に行方不明になられている方の早期発見を心よりお祈り申し上げます。
①航路について
当社は3月11日(土)に清流復興コースを再開致したました。先ず、航路掘削を計画する段階で国土交通省八代河川国道事務所様と船頭が複数回のお打ち合わせをさせて頂きながら航路を選定して掘削を行っています。その際に安全性確保のために必要な川幅や水深などを確保頂いております。
航路浚渫の立ち合いの様子
②訓練について
当社の船頭はいずれも船頭暦20年以上のベテランとなります。常日頃から安全運航は徹底しており、今回の運航再開に当たっても3月3日(金)〜8日(日)の期間で試験運航を実施して船頭の技術確認、航路の水流の強さや方向の確認などをしっかりと行っております。
2022年7月の清流復興コース試験運航の様子
③乗客の安全確保について
当社はベスト型の膨張式ライフジャケットを使用しております。出航前にライフジャケットの着用を行って頂いた後、スタッフが正しく着用できているかの確認、使用方法・膨張しなかった場合の手動で膨張させる方法を説明した上でご乗船を頂いております。また、お子様向けには子供用ライフジャケットをご準備しております
必ずライフジャケットの説明を実施いたします
④船体の保守点検について
毎朝、運航準備をする際に船体の点検も実施しております。軽微な破損等の修理に関しては現地で行い、FRPの補修など大掛かりな修理が必要な場合は提携する上天草のシークルーズマリーナで整備を行っております。また、九州運輸局熊本運輸支局の監査や日本小型船舶検査機構(JCI)の船舶検査も適宜受けております。
球磨川くだり整備倉庫
シークルーズマリーナで整備中の木造船
以上の通り、日々安全確保に向けての取り組みを実施していますので、安心して球磨川くだりへご乗船頂ければ幸いです。
また、当社の大型船は保津川遊船企業組合様からお譲り頂いた船をリニューアルしたものであり、保津川遊船企業組合様の安全に対する取り組みは当社もいつも学ばせて頂いておりました。本当に様々な面でお世話になっていました。平素から深いお付き合いをさせていただいている当社としまして今回の事故は自分ごとのように感じております。これからも社員・船頭一丸となってお客様の安全確保に努めてまいりますので今後とも宜しくお願い申し上げます。
2023年3月29日
球磨川くだり株式会社
代表取締役 瀬崎公介